特別対談

問われるのは「お客様の環境・社会価値をどう高めるか」

循環型社会において、昭和リースには何が求められ、また事業を通じてどんな貢献が可能となるのでしょう。そのあるべき姿を探るには、第三者の視点が不可欠です。そこでCSRに高い見識を持つ川北秀人氏を迎え、当社キーマンたちが語り合いました。当社「環境社会報告書2010」にダイジェストで掲載した対談の模様を、ロングバージョンでお届けします。

対談に先立ち、川北氏にCSRの最新事情等を伺いました。内外の社会的問題・環境問題について、最前線で活躍されている川北氏ならではの熱い口調で語られる「2030年への事業づくり」「現場が実践するCSR」「環境価値・社会価値の提供」といったキーワードには、一同うなずくことしきり。思わず身を乗り出しながら、対談が始まりました。

リース会社が「環境」を手がけるとは

後呂:
我々リース会社は、金融と物販を兼ね備えたサービス業という業態ですが、環境関連の業務はと見ると、今はまだ「ファイナンスつきの買いやすい商品」として売り込む領域。そこから出きれていないのが現実かと捉えています。
熊谷:
当社の取引先に多い中小企業のお客様へ何ができるかとなると、「提案型」がマッチするのかな、と。お客様や金融機関と話していても、ニーズとして実感します。
平田:
5年ほど前までは「環境?省エネ?当社はそんなところにかける資金も余裕も、興味もありません」という声ばかりでした。ところが省エネ法の改正などに伴い、本当にこの1年ぐらいで「やらなければいけない」と風向きが180°変わってきました。ただ、工場や大規模な事業所は専任の担当者が大勢いらっしゃるし、やることの優先順位も予算も、「今年はこれ・中長期的にはこれ」という筋道も、全部できてらっしゃるんです。ところがチェーンでの多店舗展開が中心の企業、小規模な事業所といったところは、まず「担当者」がいなかったりするんですね。そうした中でトライ&エラーを繰り返しながら、ようやく目指す形が見えてきたかな…というのが直近の感触です。
川北:
確かに小規模な事業所や病院、最近では塾などでも、環境への配慮は、そのアピール方法も含め、共通の課題になっています。その中で昭和リースは、幅広い業種に関わられている特長を活かして「昭和リースならこんなアピールができます」という個別提案ができる。つまり、ノウハウを組み合わせてビジネス化できるという点は、とても重要だと思います。たとえば雪の多い地域に店舗を持つ外食産業にとって、駐車場の融雪は悩みのタネのひとつです。雪を融かすのに地熱や湧水を使っている店もありますが、ユニークなのはキッチンからの排熱、つまり捨てていた熱に気がつき、その転用を実現したお店があるんです。こうした発想には「技術の組み合わせ」が不可欠で、機材や配管など特定の分野に専心しているメーカーなどからは出にくい。言い換えると、組み合わせを構築できるノウハウは、環境関連ビジネスで大きな強みになると思います。ESCO事業などはまさに技術の組み合わせがポイントと思うのですが、そうした事例はあるのでしょうか。